|  今から千年の昔。 安倍晴明は稀代の陰陽師。 幻術、風水術、超能力を駆使し、大自然の精霊である式神を使って都の怪異に挑んでいく。 一方、天皇の孫として生まれながら、舞、笛の名手、また武芸にも優れる源博雅は、ふとした縁で晴明の親友となる。 ある日、博雅は思い切って晴明に訊ねてみる。 晴明の母は狐であるという噂は真実か、と。 静かにほほ笑みながら何も語らぬ晴明。 だがその晴明を陰ながら見守る白狐、葛の葉の姿があった。 その頃、都は酒呑童子、茨木童子と名乗る鬼たちが暴れ回っていた。鬼たちの荒ぶる行動は実は、播磨の陰陽師、蘆屋道満が介在しているらしい。 また才気煥発として将来を嘱望されている摂政家の藤原道長は、このところ悪夢にうなされており、家来の源頼光も案じている。 この頃、博雅は茨姫と名乗る謎の美女と恋におちる。やがて晴明は親友の恋人の本性が実は茨木童子である事に気づくが、博雅に言いかねている。 博雅の恋の行方は？ はたして博雅と晴明は、揺れる恋と友情の狭間で道満、酒呑童子の野望を阻止し、都の危機を救えるか。そして葛の葉と晴明は？ 千年以上語り継がれてきた英雄伝説のミュージカル化。OSK独特のファンタスティックな美しさと迫力ある歌と踊り、そして現代感覚あふれる舞台美術、照明効果などで平安の雅と闇をあますところなく、表現し、イリュージョン、特殊効果などスペクタクルな演出も飛び出す痛快活劇ミュージカル。 | ||||||||||||||
