SAWAKO KITABAYASHI'S BLOG
   
     
 
     
「佐和子のささやき」
脚本・演出家 北林佐和子による、日記ページ。著書や、最新のプロデュースしたイベント情報、日々感じたことなどを、独自の視点で綴ります。
 
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2017/05/10
「恋するマキューシオ」
2017/05/04
「バーバルとノンバーバルの間で」
2017/05/01
「滞りあり」

 
「恋するマキューシオ」 2017/05/10 12:37  
 シェイクスピア作「ロミオとジュリエット」
この原作には何度かめぐり会う機会があり、OSK日本歌劇団では、日本の古代に置き換えミュージカルとして上演しました。
その際も打打打団の場合と同じく、ロミオの友人、マキューシオという人物を、原作と異なり、女ながらロミオの家来であるという設定にしました。原作のもつ匂いのようなものは失ってはならない。でも上演に際し、その劇団等の事情で役の足し引きはありがちなもの。しかし原作の二次創作は意味のあるものでなければなりません。マキューシオの場合は、人知れずロミオに恋をする自由さえ、暴力によって突然奪われ、ロミオの怒りの原因をわかりやすくする役目を負っています。

  ちなみにOSKでは、当時、個性的で実力派ぞろいの娘役のなかでも、大型で演技に卓抜した若木志帆が演じました。
 
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「バーバルとノンバーバルの間で」 2017/05/04 07:43  
Drama Drummer「ロミオとジュリエット」
大阪公演プログラムに掲載しましたご挨拶文です。

打打打団結成30周年。
私もそのうちの20年を座付演出として、チームの進化と変化の渦中、もまれ続けてきたわけですが、おかげさまで今日、たとえば演劇、ミュージカルの分野でも脚本・演出として活動し続けることができましたのは、それぞれの特質、つまりバーバル(言語)とノンバーバル(非言語)の間で苦悩した賜物であると感じています。

「ノンバーバル・コミュニケーション」とは、言葉によらない、動きや表情など言語以外の要素によるメッセージのやり取りをいい、現在、世界的にノンバーバルの手法によるエンタテイメントの制作が急がれています。とはいえ、それは一方で言葉の力を人々が信じてきたからこそ生まれるムーヴメントで、私自身も日本語というツールに魅せられたからこそ、脚本というジャンルを歩み続けてきたのかもしれません。

さて、三方の客席と一体になり、ノンバーバルの手法で、限りなく演劇に近い和太鼓コンサートを目指す、近鉄アート館発『Drama Drummer』
3回目の今年は、第一部に昨年、挑戦いたしました日本の昔ばなしより「桃太郎」をリメイクし再演、そして第二部ではついに、シェイクスピアに和楽器で挑みます。
 はたして、四百年ものあいだ愛され続けた、名文、名セリフを打打打団の演奏で置き換えることができるのか…まさに究極のノンバーバル、大それた挑戦です。

ノンバーバルといいながら、ストーリーの補足のためナレーションを、また時折、登場する帽子にコート姿の多勢を使って、あるときは群衆、ある時は語り部、また「ロミオとジュリエット」においては、長年にわたる争いで命を散らせた亡霊役と、この世界的な名作に適うため、こざかしく演出も施しました。
 それもこれも、お客様に楽しんいただくための苦心と思し召し、なにより楽しんでいただけたら望外の幸せです。
 
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「滞りあり」 2017/05/01 10:13  
 久々の投稿です。
もろもろ滞りがちな今日この頃。
ブログ再開の背中をおしてくれたのは、見知らぬご婦人でした。

旧知の劇団の公演会場。私は一観客として座席にありました。休憩時、その劇団のファンであろうご婦人が、おずおずと近づいて来られ、丁寧に、しかし名乗ることなく、私にこう語りかけました。
「北林先生ですね? 私、先生の後ろ向きに見えて前向きなブログも大好きです。また更新してくださいね。」
 ご婦人はそれ以上、詳しく語る言葉をお持ちでないようで、また、おずおずと去って行かれました。

 後ろ向きで前向き?
なるほど…そういえば…

 私がブログを更新できるのは、時間のあるなしではない、気持ちが極端に後ろ向きなときでもなく、やる気に満ちているタイミングでもない。後ろ向きと前向きのバランスが絶妙に取れているときであると思い当りました。
 
 このところ、後ろ向きが続きましたが、そうそう愚図愚図しているわけにもまいりません。打打打団東京公演が近づいています。こころの淀みに棹をさして漕ぎ出だし、ほんの少しの前向きを見出し、ほんの少しの読者かもしれませんが、楽しんでいただくことにいたしましょう。
 
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